別れの季節、卒業式ライブ配信の現場

マルチカム, ライブ配信, 技術, 撮影, 日誌, 機材, 現場

昔、聞いた言葉ですが、
1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」
と例えて言ったように、1月~3月はあっという間に時間が経つ…そんな気がします。

先日、とある大学にて卒業式のライブ配信がありました。

ライブ配信がもう一般化してきて、学校イベントでもライブ配信という形を取り入れる所が多くなってきたように思います。また、東京の大学というのは特に、全国各地から学生さんが集まってきます。そういう、遠方に住んでいる親御さんや予定があって行けなかった方も、インターネットを通して、しかもライブでイベントの様子を知ることができる時代になったというのは、5、6年前は考えられなかったことのように思います。

さて。大学構内にある桜もチラホラと咲きつつある日。
卒業式前日の準備日は、スタッフ2人で超特急で仕込んできました。学校さんの行事は基本的に朝早くから執り行われますので、事前の仕込みがとても貴重です。

カメラは、後方基地に無人カメラ(FIX)と有人ワークカメラ、それからステージ上手付近に有人カメラ(ドリー)、下手にリモカメ1台(後方基地で簡単な操作)の4台体制。後方基地には、会場の鳴りを拾うステレオマイクも立てました。

今回は会場PAも任されました。ミキサーはYAMAHAのMGP12Xです。

今回選んだスイッチャーは、安定のRoland V-60です。事前に仕込んだフタ絵、それから字幕のクロマキー、ミキサーからのライン・会場音・BGMもこれで管理。V-60、やっぱり便利やな~。

配信は、VimeoにてフルHDのメイン回線と、画質やビットレートを一段階下げたサブ回線の2回線配信。事前のロケハン・テストで、無線のLiveU-Soloが安定していたことが確認できていたので、本番当日は↑こんな感じでメイン用・サブ用で2台の外部エンコーダーから発射。

事前準備は抜かりなしとはいえ、やはり予測不能の事態なんかは起こるわけで。現場あるあるですね。それにも焦らず冷静に対処して、無事に我々の任務終了できたのではないかと思います。次は、同じく春ですが、今度は出会いの季節、入学式の現場が待っています!

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