始まりの4月、記者会見・決算報告会…インターネットライブ配信の現場

ライブ配信, 技術, 日誌, 現場

4月は「始まり」のイメージがあります。何か新しいことを始めたという人も多いのではないかと思います。スタッフみかんは個人的に、小説でも何でもいいので、活字の本読むのを頑張ってみようかな、と思っています。3日坊主で終わらなければ… 次のブログ日誌で何の本を読んだか、ご報告ができると思います…。

ちなみに、学校や会社では新しい年度の始まりですね。4月上旬は入学式のライブ配信もありました(卒業式ライブ配信を行った学校様からの追加依頼でした)。

そして続くは、各種企業様の報告会や記者会見のインターネット・ライブ配信。エンターテイメントな現場が多かった先月とは打って変わって、カチッとした企業系の現場が続きます。

このような現場は、カメラワークがほとんどありません。と言っても、もちろんビデオカメラ&ビデオ三脚の設定は、毎度変わらずシビアにやっていますが。そして、「音」が現場成功の鍵だったりします。毎回、各現場の機材設計を技術スタッフらと話し合って決めるのですが、実は「音」の回路で頭を使っています。

ハイブリット(オフライン会場+ZOOMやTeams、YouTubeLiveなどのオンライン会場)ですと、2つの会場の音を設計することにもなります。要するに、リアル会場にいる方々が聞くのはスピーカーの音、インターネットから参加している方々は配信・放送用の音を聞いています。プラス、納品用で全部の音がのったマスター用も。ここをちゃんとしないとハウリングの原因になったり、会場では聞こえる音が配信では聞こえなかったり、など、残念なことになります。。

そして、会場によっては音響機材を借りることができたりするのですが、会場の音響は常設の「設備」として回路がすでに組まれていることが多いです。そして、回路は組み替えることができません><という所ももちろん存在します。会場の音響機材や回路を、我々の機材設計の中に組み込むことができるかどうか。その事前確認。

その他、登壇者さんが発表で使うPowerPointなどの資料に、「音がある動画」があるかどうかも確認。そして万が一、我々の業務用スイッチャーやミキサーと相性が悪そうだったらのために、予備PCも持って行きます。

あとは画のことでいうと、「スクリーンの画」と「配信の画」づくり。会場ではスクリーンにPowerPointなどの発表資料をフルで投影し、配信では登壇者と資料との2画面構成にしてほしい、などのご要望に応えるとなると、配信用とは別にスクリーンスイッチャーも検討します。

また、先ほど、こういう現場ではカメラワークはほとんどないと言いましたが、それでもちょっとしたカメラワークは必ず発生します(むしろ、そこしかカメラワークがないからこそ緊張します)。その時に、ビデオ三脚の設定ができていなかったら、安定したキレイなカメラワークもできません。その「ちょっとした時」に安定したキレイなカメラワークができるかどうかで、プロのカメラマンとしての技術が問われているような気がします。

最後に、忘れてならないのが配信。会場参加者の他に、配信先にも視聴者がいることを忘れてはいけません。可能だったら、ロケハンとして事前に配信テストへ向かいます。配信用エンコーダーは業務用の安定した機材を選びます。その予備として2番手、3番手の配信機材も用意。配信先がお相手のアカウントだった場合は、アカウントの管理をどうするかのご相談。そして本番当日はテスト配信を行い、本番中も監視します。

抜かりなく、念入りに話し合って、頂いた予算と現場に合った人・機材設計を組み立てて…。それでも予測不能な事態は巻き起こるわけで。その対応もしながら、開場時間という名の制限時間と戦って現場を組んでいきます。そうやって、本番を迎えます。

簡単そうに見えますが、こうやって書いていると、色んな所に気を配って、気を付けて、けっこう難しいことをやっているんだなぁと思います。なんだか、技術の集大成のような気もしてきます。

今回は、企業系の現場での決算報告会や記者会見などのインターネット・ライブ配信の裏側について、少しだけお話ししてみました(抑えるべき要点はまだまだあります!)。

社内でライブ配信をお考えだったり、お困りの企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ当社にお任せくださいませ。長年の経験と技術でお力になれると思います。お問い合わせホームやお電話から、ご依頼お待ちしております。

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